Antigravityとは?Gemini搭載AIコーディングエージェントの全貌
AntigravityはGoogleが提供するAIコーディングエージェント。VS Code上でファイル編集・ターミナル操作・ブラウザ操作まで自律的に実行する。この記事では非エンジニアが実際に使い込んで分かった機能・制限・安全な始め方を解説。
Antigravityとは
Antigravityは、Googleが提供するAIコーディングエージェントだ。VS Code上の拡張機能として動作し、Geminiモデルを搭載している。
一般的なAIチャット(ChatGPTやGeminiのWeb版)との最大の違いは、実際にファイルを作成・編集・削除し、コマンドを実行できること。つまり「話すだけ」ではなく「手を動かす」AIだ。
⚠️ この記事の情報は2026年2月時点のものです。Antigravityは急速に進化しており、機能や仕様が変更される可能性があります。
できること・できないこと
✅ できること(標準機能)
| 機能 | 具体例 |
|---|---|
| ファイルの作成・編集・削除 | Webサイトのソースコードを書く、設定ファイルを修正する |
| ターミナルコマンドの実行 | npm install、git commit、ビルド・デプロイの実行 |
| Web検索・URL読み取り | 公式ドキュメントを読んで最新情報を取得 |
| タスク分解・進捗管理 | 大きなリクエストを自動的にサブタスクに分割して進める |
| コードの分析・デバッグ | エラーの原因特定、修正案の提示 |
✅ できること(拡張機能・条件付き)
| 機能 | 条件・備考 |
|---|---|
| ブラウザ操作 | browser_subagentツール経由。Linux環境ではChrome操作が可能。Windows環境では制限あり |
| 画像生成 | generate_imageツールで画像を生成可能 |
❌ できないこと・苦手なこと
| 項目 | 理由 |
|---|---|
| ログインが必要なサイトの操作 | 認証情報を持たないため |
| 長時間の連続作業 | コンテキスト長に限界があり、長いセッションでは文脈が要約される |
| 美的センスに頼るデザイン | 「かっこいいデザインにして」は事故のもと。具体的な指定が必要 |
| 秘密情報の安全な管理 | APIキー等をコードに直書きするリスクがある |
料金と利用形態
| 形態 | 料金目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| Google AI Studio(無料枠) | 無料 | レート制限あり。お試しに最適 |
| Gemini Code Assist サブスクリプション | 月額制(プランにより異なる) | 安定した利用。企業向けプランあり |
| API経由(従量課金) | 使用量に応じて | 上限設定しないと想定外の請求リスクあり |
💡 筆者は月額プランを利用している。従量課金より料金が予測しやすく、レート制限がセーフティネットとして機能する(ただし、プランごとの上限や制限の仕様は要確認)。
実際に使ってみた所感
良い点
- タスク管理が秀逸 — 「記事を書いてデプロイして」のような複合リクエストを、自動的にサブタスクに分解し、進捗を表示してくれる
- ファイル操作が正確 — 既存ファイルの部分編集が得意。差分ベースで変更を提示してくれるので確認しやすい
- 日本語対応がスムーズ — 日本語でのやり取りに違和感がない。記事執筆やドキュメント作成にも使える
- ワークフロー自動化 —
.agents/workflows/にワークフローファイルを置くと、定型作業を手順通りに実行してくれる
注意が必要な点
- 長時間セッション — 3時間を超えるとメモリ消費が増え、PCが重くなる。チェックポイントで文脈が要約され、以前の指示を忘れることも
- コマンドの自動実行 — タスクやルール設定によっては、コマンドが確認なしで自動実行される場合がある(挙動は環境・設定・タスク内容で変わる)。自動実行を避けたいコマンドはAGENTS.mdで明示しておくのが安全
- ブラウザ操作の制限 — Windows環境ではブラウザ操作ツールが動作しない場合がある(Linux/WSL2環境で利用可能)
💡 最小の成功体験:Webサイトを1日で公開
筆者はAntigravityを使って、このサイト(ふっけんラボ)を1日で構築・公開した。
やったこと:
- 「Eleventyでブログサイトを作って」と指示
- CSS・記事テンプレート・ナビゲーション・フッターをすべてAntigravityが生成
- Netlifyへのデプロイもコマンド1つで完了
エンジニアではない筆者が、フレームワークの知識ゼロから本番公開まで到達できた。 これがAntigravityの最大の価値だと思う。
⚠️ ヒヤリ体験:安全と判断されたコマンド
ある時、Antigravityが npm install を自動実行した。結果的に問題はなかったが、依存パッケージの追加は本来確認すべき操作だ。コマンドの自動実行判断はタスク内容や設定によって変わるため、挙動を完全に予測するのは難しい。
教訓:AGENTS.mdに「npm install は確認必須」と明記し、自動実行されたくない操作は設定ファイルで明示するようにした。
セットアップ手順
前提条件
- Windows 10/11 または macOS
- VS Code(最新版推奨)
- Node.js(推奨:v18以上)
- Googleアカウント
インストール手順
| # | ステップ | 補足 |
|---|---|---|
| 1 | Antigravity公式サイトからインストーラーをダウンロード | VS Code拡張として導入される |
| 2 | VS Codeを再起動 | 拡張が有効化される |
| 3 | Googleアカウントでサインイン | 初回のみ |
| 4 | Antigravityパネルが表示されることを確認 | サイドバーまたはチャットパネル |
💡 Antigravityの拡張機能とGemini Code Assistは別プロダクトだ。AntigravityはVS Code上でエージェント体験を提供する独立したツールとして動作する。
安全に使うためのポイント
⚠️ 重要: Antigravityは強力なツールだが、意図しない操作を行うリスクがある。以下の3つだけは必ず守ろう。
| # | やること | 効果 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | 作業前にGitでコミット | ファイル事故から10秒で復旧 | 10秒 |
| 2 | コマンド承認の内容を確認 | 自動実行されるコマンドでも目視を習慣に | — |
| 3 | セッションを2-3時間で区切る | メモリ枯渇・暴走を防止 | — |
詳しい安全対策は 👉 3大事故と防ぎ方 を参照。
競合ツールとの違い
| 項目 | Antigravity | OpenClaw | VS Code Copilot |
|---|---|---|---|
| 搭載AI | Gemini(Google) | Claude(Anthropic) | GPT / Claude / Gemini |
| ファイル操作 | ✅ 自律実行 | ✅ 自律実行 | ✅ 自律実行 |
| ブラウザ操作 | ✅(Linux限定) | ✅ | ❌ |
| 定期実行(Cron) | ❌ | ✅ | ❌ |
| タスク分解UI | ✅(task_boundary) | ❌ | ✅(ステップ表示) |
| AGENTS.md対応 | ✅ | ✅(SOUL.md) | ✅ |
詳しい比較は 👉 OpenClaw vs Antigravity 徹底比較 を参照。
まとめ
Antigravityは「バイブコーディング」の最前線にあるツールだ。非エンジニアでも、正しく設定すれば体感で数倍の作業スピードを実感できる場面がある(筆者体感。作業内容やプロジェクト規模によって大きく異なる)。
ただし、強力であるがゆえに「安全設計」が重要。Gitコミット・コマンド確認・セッション管理の3つを守れば、安心して使える。
📚 次に読む
- 👉 3大事故と防ぎ方 — Antigravityで実際に起きた事故と防御策
- 👉 OpenClaw vs Antigravity 徹底比較 — どちらを選ぶべきか
- 👉 AIへの指示設計入門 — Antigravityへの「正しい頼み方」
この記事はAntigravityを使って執筆されました。